株式会社ラスティックシステム(大阪市中央区、代表取締役・山下明則氏)は、2026年9月1日より中小企業・小規模事業者を対象に、社内ネットワーク内で完結するオンプレミスAIとワークフロー構築ツール「Dify」を組み合わせた導入支援サービスの提供を始めました。まずは大阪・関西圏の企業を中心に展開し、オンラインでの相談は全国から受け付けます。
サービスの狙いと背景
生成AIの業務活用が広がる一方で、機密情報や顧客情報を外部サービスに送ることへの不安や、社内AI環境の構築コストが高いのではという懸念、どの業務にAIを充てればよいか分からないといった課題を抱える企業が少なくないといいます。同社はこうした声を受け、大規模なGPUサーバーや高額な概念実証を前提にせず、利用人数や用途、予算に応じてGPU搭載PC1台程度から始められる構成を提案します。目標は環境を整えることではなく、現場の業務で実際にAIを使える状態をつくることに置かれています。
支援範囲とスモールスタートの考え方
同社は1999年の設立以来、大阪で業務システム開発を手がけ、RPAやAI-OCRを使った業務効率化の支援にも10年ほど携わってきました。今回のサービスでも、AIサーバーを組み上げて終わりにするのではなく、どの業務にAIを充てれば効果が出るかを顧客と一緒に検討する進め方を重視しています。必要な場合は既存の基幹システムや業務システムとの連携も行います。 具体的には、社内規程やマニュアルを検索できるチャットボット、会議音声から議事録を作る仕組み、注文書や帳票を読み取るAI-OCR、社内文書の横断検索、定型業務を処理するワークフローなどから着手し、利用しながら対象を広げていく方式を取ります。機密性の高い業務は社内完結型AIで、一般的な調査や文章作成はWeb上の生成AIで対応するといった、両者を使い分ける構成にも対応するとしています。
料金と提供体制
小規模な構成であれば、初期費用は数十万円台、月額の運用サポート費は数万円程度からを目安としており、金額は要件により変動します。支援内容は、ハードウェア選定からAI環境構築、社内データを使ったRAGの作成、ワークフロー構築、社員向け勉強会、導入後の改善まで一貫して行うとしています。導入の流れは、業務ヒアリングからPC構成の選定、AI環境構築、初期ワークフロー・RAG作成、勉強会、運用改善という順で進みます。 重点対応地域は大阪・関西圏で、現地環境の確認が必要な場合はこの地域を中心に対応します。一方、オンラインで完結する相談やヒアリングについては全国の企業からの問い合わせにも応じるとしており、今後は実績を積みながら全国展開を進める方針が示されています。発表では、対象業種の限定や導入期間の詳細な目安(1カ月からとされています)以外の具体的なスケジュールについては触れられていません。
