株式会社Warisは2026年9月8日、実務での職務経験とAIを使った業務改善のスキルをあわせ持つ人材を、企業に紹介するサービス「Waris AIプロ」の提供を始めました。人事・経理財務・マーケティングなど各分野の実務経験者の中から、AIによる業務効率化や自動化の仕組みづくりを担える人材を選び、企業の要望に応じて業務委託や直接雇用の形で紹介します。

サービスの背景にある課題認識

発表では、商工中金が2026年1月に実施した中小企業向け調査(有効回答3,892社)を引用し、生成AI導入を検討する段階での最大の課題として「推進人材の不在」が32.0%で最多だったと紹介しています。また東京商工リサーチの2026年4月の調査(有効回答6,327社)では、生成AIを組織的に活用する企業の割合が大企業で59.1%である一方、中小企業では32.3%にとどまり、企業規模による差が大きいことも示されています。こうした状況を踏まえ、Warisは実務知見を持つ人材とAI実装力を結びつけることで、企業側の推進役不足を補う狙いがあるとしています。

サービスの中身と提供条件

紹介対象となる人材は、Warisが持つ登録プロ人材データベース(約3万人)から選ばれます。課題の整理からAI活用の設計・実装、現場への定着までを一貫して担える点が特徴とされ、契約までは無料、稼働は週2〜3日から、最短10日で開始できるとしています。対象企業は業種や規模を問わないとしており、幅広い企業からの利用を想定しているようです。

あわせて、Waris登録者向けに2026年6月に実施したアンケート(回答420件)の結果も公表されています。それによると、業務改善や自動化のレベルを超えてAIを活用する「高度活用層」が26.4%、日常的な活用まで含めると88.3%に達したとしています。職種別では経理・財務で32.8%、人事で27.3%、マーケティングで27.3%が高度活用層に該当し、業務委託として働く人材の高度活用比率が正社員を上回る傾向も見られたとしています。

企業にとっての位置づけ

発表では、AI活用を進める企業が直面する課題として「推進できる人材やノウハウの不足」(44%)、「体制整備の遅れ」(37%)、「特定の責任者に判断が集中していること」(32%)を挙げ、これらに対応する人材を紹介する形でサービスを設計したとしています。価格や契約条件の詳細、対象となる具体的な業務範囲については、発表では触れられていません。