ディコーディングエックス株式会社は、対話型音声AIエージェント「DEN.Ai」を提供する企業として、千葉県旭市役所とNECネクサソリューションズ株式会社が主体となって実施する実証実験に参画すると発表しました。実証実験は2026年9月17日から始まります。
実証実験の概要
旭市役所に寄せられる電話問い合わせのうち一部を対象に、DEN.Aiが音声で内容を聞き取り、あらかじめ登録されたFAQに沿って案内したり、内容に応じて担当部署へ電話を回したりする仕組みを検証します。従来の自動音声案内のようにボタン操作で選ばせる方式ではなく、利用者が普段通りの言葉で話しかけられる点が特徴です。検証では、案内の分かりやすさや、職員が電話対応にかけている業務負担がどの程度減るか、実際の運用環境でシステムが安定して動くかといった点を確認する予定です。
両社の連携の経緯
DEN.Aiは2025年11月に正式にサービスを開始した音声AIで、ユーザーの発話に対する回答生成の仕組みについて特許を取得しています。ディコーディングエックスは同年12月、NECネクサソリューションズとDEN.Aiの販売代理に関する契約を結び、自治体や企業への展開を進めてきました。ディコーディングエックスがAI技術やサービス運営を担当し、NECネクサソリューションズが持つ自治体・企業との取引実績を組み合わせることで、現場の課題に合ったAI電話サービスの導入を後押しする体制を敷いています。今回の旭市役所での実証実験も、この協業の一環として位置づけられています。
導入担当者にとっての意味
自治体の代表電話は、手続きや施設利用、制度に関する問い合わせが多岐にわたり、職員が内容を聞き取って適切な部署へつなぐ手間が発生しがちです。DEN.Aiのような音声AIを窓口に組み込むことで、定型的な問い合わせ対応を自動化し、職員がより専門的な判断を要する業務に時間を割ける環境づくりにつながる可能性があります。発表では、料金体系や自治体以外への具体的な提供時期については触れられていません。今後は実証実験で得られた結果をもとに、サービスの改善や他の自治体・企業への展開を検討していくとしています。
